FXのリスク
FX(外国為替証拠金取引)は、多くの魅力的な特徴を持っていますが、リスクについても知っておくべきでしょう。
まず、取引業者の財務状況の悪化や業務停止、倒産などによって取引ができなくなるリスクです。
FXが誕生した当初は、財務上脆弱な業者が多く存在していました。
しかし、2005年7月に改正金融先物取引法の施行がされ、自己資本規制比率や最低資本金やが定められました。
これにより、財務が脆弱な業者は排除されましたが、銀行などと比べるとまだまだ財務上の基盤が弱いといえるので、倒産に関するリスクを考慮しておくべきでしょう。
しかし、最近は利用者から預かった証拠金を信託銀行に預託するなどして、会社の資金とは分離して証拠金を管理している業者もあり、倒産時の顧客資金の保全を図る仕組みを採用する傾向も増えてきました。
次に値動きのリスクです。
FX(外国為替証拠金取引)は、元本や収益が保証されません。
また、高金利通貨を買って低金利通貨を売ることによりスワップポイントを受け取れますが、これも金利市場での動き次第では、スワップポイントを逆に支払わなければならないこともあります。
ここで重要になってくるのがレバレッジとリスクの関係です。
外国為替証拠金取引の魅力は、少ない金額でも大きな取引ができることです。
しかし、値動きによる差損益や、スワップポイントの受け払いは、取引金額によって決まってきます。
そのため、取引額が大きくなれば、その分、収益期待もリスクも高まります。
例えば、5万円を預け入れて、1ドル120円で1万ドル分のドル円の買い取引をしたとしましょう。
この場合、元手5万円に対する取引金額の比率であるレバレッジは24倍です。
120×10000/50000=24
そして、ドル円が1円下がって1ドル119円になったとします。
この時の評価損は、1円×1万で1万円になります。
120円から119円とわずか0・84%下がっただけですが、元々の資金である5万円に対しては20%もの評価損が出た計算になります。
仮に5円下がったとすると、もともとの資金5万円が全てなくなってしまうことになります。
実際の取引では、業者が設定した最低ラインを割り込んだ時点で、強制的に決済されて損失が確定して、取引が維持できなくなってしまいます。
もちろん、逆に儲かる時は、5円上がると元の資金が倍になるので、FXはハイリスク・ハイリターンな取引と言えるでしょう。
3つ目のリスクは流動性リスクです。
テレビで報道されるような大きなニュースなどの影響で、外国為替市場全体の取引量が減り、取引ができなくなるケースです。
外国為替市場は、ストップ安・ストップ高というものがありませんので、株式市場などと比べてれば流動性リスクは低いといえます。
しかし、テレビで大きなニュースが出た直後などは値動きが激しくなって、取引したい水準で、できないことがあります。
最後は、システムのリスクです。
FX(外国為替証拠金取引)は、ほとんどの場合、自分のパソコンからインターネットを通じて取引を行います。
そのため、パソコンやインターネットの障害などにより取引できないというリスクがあります。
また、自分のパソコンの入力間違いなどの操作ミスによる誤発注などのリスクもあります。
FX(外国為替証拠金取引)の魅力
FX(外国為替証拠金取引)は、誕生以来順調に市場を拡大してきました。なぜ、外国為替証拠金取引は大きく拡大してきたのでしょうか?
まず、第一の理由として上げられるのが、FX(外国為替証拠金取引)は、少ない資金で大きな金額の取引が可能だということです。
FX(外国為替証拠金取引)の大きな特徴として、預け入れた資金を、証拠金という形で担保とすることによって、元の資金よりもはるかに大きな金額の取引が可能になるということが上げられます。
預け入れた金額と実際の取引額の比率を『レバレッジ』と言います。レバレッジとは、テコの原理のこと。少ない元手でも、レバレッジを利用することで、大きな金額の取引が可能になるのが魅力です。
このレバレッジを高めることによって、元の資金に対して大きな損益が出ることになります。
この点からも、FX(外国為替証拠金取引)は、投資における資金効率が非常に優れているということが言えます。
また、FX(外国為替証拠金取引)は、同じ外貨投資である外貨預金などに比べて、手数料がとても格安となっています。
一般的に外貨預金の場合は、『仲値』と呼ばれる午前10時の市場のレートを利用して取引が行われます。
その取り引きで、外貨預金を始めるためにドルを買う場合、『TTS』と呼ばれる仲値から1円円安のレートが使われることになります。
その反対に、ドルを売って外貨預金を日本円に戻すには、『TTB』から1円円高のレートが使われることになります。
つまり、取引から決済するまでに、1ドル当たり2円分のコストがかかります。
これはドルの場合ですが、取引量が少ないポンドだと、8円というコストが必要になってきます。
しかし、FX(外国為替証拠金取引)では、1ドル当たり、手数料が無料〜10銭程度しかかかりません。
外貨預金ですと、取引に1ドル当たり2円ものコストが必要になるので、為替の値動きで収益を得るというのは、とても難しいでしょう。
しかし、FX(外国為替証拠金取引)では、1ドル当たり無料〜10銭程度程度のコストなので、少しの値動きでも収益を得ることができます。そのため、FX(外国為替証拠金取引)は積極的な売買をすることができるのです。
また、FX(外国為替証拠金取引)は、24時間いつでも取引ができるという魅力があります。
外国為替市場には、インターバンク市場(銀行間の外国為替市場)と呼ばれる、世界中の銀行による外国為替取引を行うためのネットワークがあり、そのネットワークを通じて24時間、世界中のどこかで取引が行われています。
FX(外国為替証拠金取引)も、インターバンク市場のレートをもとに取引業者が利用者にレートを提供し、取引を行います。そのため、24時間いつでも好きな時に取引が可能となっています。
以上、FX(外国為替証拠金取引)が急速に市場を拡大してきた理由を見てきましたが、これだけ魅力的なだけに、今後もFX人気は高まっていくと思われます。
スワップポイントとは?
スワップポイント(スワップ金利)は、外貨預金や外貨MMFの金利収入に相当します。
スワップポイントを受け取れるのは、金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買った場合です。
その金利差に相当するスワップポイントを得ることができます。
逆に、金利の高い通貨を売り、金利が低い通貨を買った場合、その金利差に相当するスワップポイントを支払わなければなりません。
スワップポイントは、ポジションを持った日数に比例するので、金利の高い外貨を買って持ち続けていれば、その日数分だけスワップポイントを受け取ることができるわけです。
現在の日本は超低金利時代。日本以外の外貨(米ドルやユーロなど)は日本よりも高金利なので、FXで外貨を買っていれば、その期間スワップポイントを受け取ることができます。
低金利の今だからこそ、高利回りのチャンスというわけですね。
レバレッジ効果
FXと他の外貨商品の大きな違いは、少額の資金でも多額の外貨を売買できることです。この仕組みのことをレバレッジ効果と呼んでいます。(レバレッジとはてこの原理のこと)
FX以外の外貨預金では、外貨に両替する際に、為替レートがそのまま提供されます。しかし、FXの場合には、証拠金を積み立てることにより、外貨預金と同額の資金でもより多くの外貨を売買することができます。レバレッジの大きさは、40倍程度にまでなります。
例えば、10万円の証拠金を基に、外貨預金の10倍である1万ドルの外貨を運用することも可能です。
レバレッジの最大の魅力はレバレッジに比例して、為替差益が大きくなるということです。
円安が進み、1ドル=110円になったとしましょう。
1000ドルを日本円に戻した場合、外貨預金の為替差益は1万円です。
一方、FXの場合には1万ドルを日本円に戻すことになるので、為替差益は10万円になります。つまり、レバレッジが10倍なら、為替差益も10倍になるのです。
外貨投資をする上で忘れてはならないのは、為替差益と為替差損は、常に表裏一体だということです。
思惑通りに円安が進めば、レバレッジ効果は協力な追い風となり、為替差益は一気に倍増します。
しかし、予想がはずれて円高に進めば、為替差損もそれだけ大きくなります。ただし、これらのリスクはレバレッジを自分でコントロールしたり、スワップポイントをもらったりすることで減らすことが可能です。
また、円高で外貨を買い、円安が進んだら円を買い戻して利益を得るという基本は、FXも他の外貨商品も同じことです。
どのような金融商品であっても、しっかりと為替の動向を読む力をつけることが重要なのは同じ事ですね。
外国為替相場にはどんな人が参加しているのでしょうか?
外国為替市場で、実際の取り引きをしているのは、為替ディーラーでと呼ばれる人たちです。
為替ディーラーの多くは、銀行などの金融機関の社員。為替ディーラーの仕事は、異なる通貨の交換を行って利益を得ることです。
ディーリング・ルームと呼ばれる場所が、為替ディーラーの舞台。ディーリング・ルームには、世界情勢や経済ニュース、世界中の為替レートなどが表示されたモニターが立ち並んでいます。
為替ディーラーの他には、ブローカー、通貨当局が外国為替市場に参加しています。
ブローカーは、金融機関同士の取り引きを仲介する人のこと。取り引きを成立させて、手数料を得ています。
通貨当局は、財務省および日本銀行のこと。市場に介入して、相場の乱高下を防いだりします。

